照明というアイテムは、簡単に空間の雰囲気を変えてくれる力を持っています。
逆に、いい照明があって、初めて望んでいた空間の雰囲気が完成されるとも言えます。
後藤照明のつくりだす明かりは、ほんとうに心が落ち着きます。この優しさ、懐かしさはどこからくるのでしょう。
創業1895年の東京墨田区にある照明器具メーカーである後藤照明は、かつて戦前・戦後に照明の主流だった白熱灯にガラスシェードを今もなお作り続けています。
しかも照明のパーツは全て手作りで、ガラスは手吹き、アルミはヘラしぼり※という昔ながらの職人の手仕事という具合で質感にこだわったモノ作りをモットーにしています。この一徹さが、見る人に優しさや懐かしさを感じさせるのでしょう。
※ へらしぼりとは、平らな金属をろくろにかける様に回転させながら力を加えて凹凸を付ける技で、新幹線の鼻やスペースシャトルの機首にも使われている、日本の誇る町工場の技術です。
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