土壁塗り

さて今回の店装作業最大の山場が店頭入ってすぐの箇所(通称土間)の左側の壁の塗りです。これは「健康シラス壁」という塗り材を使って土壁を仕上る作業です。これは材料の調合から行う必要があり、しかもうまく塗れるか心配でした。
結果から言うとなんとかいい感じのものはできたと思います。しかし、その過程は多くの失敗を重ね、実に苦難に満ちたものになりました。
まず一つ目の失敗。調合のとき、マニュアルを見ながらやったのですが、材料10kgに対し、水何リットルと書いてあるのをそのままやってしまいました。何が間違いかというと、材料は5kgだったのです。なんかえらい水っぽいなぁと思いながら、材料をこねながら、その間違いに気付きました。しょうがないので、その日の塗りを中止して、1日置いて少し乾燥させて、様子を見ることにしました。次の日、いくらかは粘り気がでてきたので、少し塗ってみると垂れてきてうまく壁に絡みません。そこで、段ボールをコテ板にして、壁材をとって少しおいて水分を段ボールにすわせてから、壁に塗るというやり方をとりました。今度はなんとか壁に絡むようになりました。ただ、コテの返し方がむずかしく、最初のうちは 重ねて塗るとき、どうしても前の壁材が持っていかれる言う失敗を繰り返しました。そのうちコツはつかめてきたのですが、油断するとすぐ持っていかれ、また塗り直すということを繰り返してしましました。面積的にはかなり余る量の材料だったのですが、どうしても厚塗りになってしましい、本当にギリギリでした。しかしそれにしてもたった5平方メートルに満たない壁を塗るのに半日以上かかっしまうなど、とても非効率だったと思います。ただ、できばえはかなりいい感じで、この土壁があるだけで、店の感じは全然違って見えました。
が、しかし
2つ目の失敗。完成後3か経過後、壁を見ると、薄く穴のようになっている箇所(すごく小さい)を数カ所見つけてしまいました。気にならなければ、気にならないほどだったのですが、気になってしまい、少しだけのこっていた壁材(水分が乾いて固形状になっていた)を水で溶いてその箇所を塗ってしまいました。ところが、色がかなり薄く、よけい目立つものに!失敗に失敗は重なる物で、少し広げれば目立たなくなるだろうと思い、さらに上塗りしてしまい、収拾がつかなくなってしまったのです。材料はもうありません。後悔先に立たず。
3つ目の失敗。もう、再度材料を購入し、塗り直すしかありません。「まぁ、後々,補修が発生した時用に買うと思えばいいか。今回は村部分だけぬればいいからそんなに時間も材料もかからないはず」と思い、再び,健康シラス壁を発注しました。そして、今度は前回調合時の失敗を活かして慎重に材料の調合を行いました。しかも、必要壁材分だけ、マニュアル通りの割合で混ぜて。そして塗りです。!!!!!ところが、色があいません。なぜ?  !前は水を2倍入れていた。それで1日おいて出た色!今回はきっちり水を入れて出た色。つまり今回の方が明らかに濃い色になってしまったのです。どうしましょう。調合を繰り返して、色を作るか、それとも、もう全部塗り直すか。調合を繰り返すならその分、寝かせる時間も必要になります。1度でうまくいけばいいですが、でないとさらに時間がかかります。それで全塗りを選択しました。凹凸に乾いている上からの塗りなので、初回より難しくなっています。初回以上に厚塗りとなり、本当に材料ギリギリでようやく全部塗り終わりました。できばえは?うーん。前の方がよかった。です。
大変すぎてこの作業の写真はいっさい撮ってありません。(後悔)
土壁

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