これから随時、surouがセレクトした商品を紹介していきます。
まず1回目は後藤照明の照明器具です。
後藤照明さんは創業1895年の東京墨田区にある照明器具メーカーです。
かって戦前・戦後に照明の主流だった白熱灯にガラスシェードを今も作り続けているメーカーです。
しかも照明のパーツは全て手作りで、ガラスは手吹き、アルミはヘラしぼりという昔ながらの職人の手仕事という具合で質感にこだわったモノ作りが後藤照明さんのモットーです。
※へら絞りとは平らな金属をろくろにかける様に回転させながら力を加えて凹凸を付ける技で新幹線の鼻やスペースシャトルの機首にも使われている日本の誇る町工場の技術です。
surouが選んだ、後藤照明さんの照明はガラス素材とアルミ素材の2つに分かれます。
まず、ガラス素材ですが、左が乳白p1硝子セード(Φ24cm/7319円)で、右が透明p1硝子セード(Φ24cm/7424円)です。ちなみにp1というのはカタログの1頁めに載っていたからだそうです。後藤照明さんが昭和の初めから作り続けている商品です。吹きガラスの質感により、なつかしさとあたたかさ、それに上品さが感じられます。
写真のように、2連や3連にしてダイニングテーブル等の上に配置してみるのもカッコいい感じです。
アルミ素材は現在、下の写真の4タイプ揃えています。上の左がガードの付いてないタイプで、それ以外はガードが付いています。上左からアルミp1ペンダント(Φ19.5?cm/3602円)、アルミp1ガードペンダント(Φ19.5cm/5985円)、下左からアルミp1L型ガードペンダント(Φ33cm/7875円)、アルミ配照ガードペンダント(Φ32�/8400円)です。配照セードは適度に光を集めて空間を照らします。
このガードは下の写真の様に開いて電球を交換します。
このアルミセードは戦時中灯火管制が布かれた際、灯りを外にもらさないようにと、裸電球を上手く配光する為の知恵として使われたという話です。これ1つでレトロでモダンな空間が演出できます。
最後に後藤照明オリジナルの電球「レプリカライト」です。これは明治12年にエジソンが最初に作った電球の復刻タイプです。この電球はとても優しい光を放ち、部屋の雰囲気をがらりと変えてくれます。この電球をテーブルライトに使ったのが下の写真のテストベンチ(レプリカライト付き・2750円)です。スペースをとらないので、ベッドサイドや書斎の机の上に置けいてみてはいかがでしょう。電球が裸ですが、触ってもそれ程熱くないので、安心です。
「照明は灯りを付ける時も照明だが、灯りを消している時も照明。」とは後藤照明の後藤専務の言葉ですが、後藤照明さんの照明はただ見ているだけでも落ち着いた気分になれます。それになにより、嬉しい事は価格が求め易くなっていることです。豪華さや派手さはないですが、日本特有の文化である、わび、さびを感じさせてくれる照明です。町家とか、古民家が再認識されているなかで、後藤照明さんの作るレトロな照明も、シンプルな現代住宅のアクセントとして今後注目のアイテムと言えますね。
※価格は税込み価格で、「9月26日現在のもので、今後予告なく変更される事もあります。